ネオンテトラなどの熱帯魚を飼っていると、逆立ち泳ぎをしている姿を目撃することがあります。
熱帯魚ショップの店員さんよると、特に初めて熱帯魚を飼った場合などに多いようです。
逆立ちして下向きに「ツンツンツン」と泳いでいる感じで、潜りたいのに水の浮力に負けて潜れていないような状態です。
病気かな?と心配になりますが、餌(エサ)そのものや、餌のやり方に原因がある場合が多いです。
もちろん病気の可能性もありますが、まずは餌の改善をしてみましょう。それでも治らない場合は病気や水槽の環境の問題があるので、治療薬や環境の改善を考えましょう。
この記事で分かること。
- 熱帯魚が逆立ち泳ぎをする原因
- 熱帯魚の逆立ち泳ぎを防止する方法
熱帯魚が逆立ち泳ぎをする原因と解決法
24時間ずっと逆立ち泳ぎをしているわけではないなら、原因は次のどちらかです。
- 餌の与えすぎ
- 餌の浮力が高い
まず、ネオンテトラが常に逆立ち泳ぎをしているのか、餌を与えてからしばらく逆立ち泳ぎをしているのかを観察しましょう。
餌を与えずに24時間くらい経っても逆立ち泳ぎをしているようなら、他の原因である可能性があります。
餌を与えずに24時間くらい経つと逆立ち泳ぎをしなくなり、再び餌を与えた後に逆立ち泳ぎをするようなら、餌が原因の可能性が高いです。
餌の与えすぎ
餌をやりすぎてしまうと、熱帯魚が消化不良になってしまい、これが体を浮かす原因になることがあります。
体内にガスが溜まったり、比重の軽い糞が溜まったりするためです。金魚などでよく見られる症状です。
また、単純に食べ過ぎでお腹が膨れて浮力を持ってしまう場合もあります。
餌の浮力は小さいですが、ネオンテトラの体は小さいので、餌を大量に食べてしまうと体が浮きやすくなります。
ネオンテトラは餌をよく食べますし、それを見ているのは楽しいですが、与えすぎないようにしましょう。
与える量としては、数十秒で食べ尽くす程度の餌を、1日に1~2回与えれば十分です。必要以上に多く与えてしまうと、水を汚してしまう原因にもなります。
1~2日くらいは餌を与えなくても餓死したりはしないので、与えすぎないように気を配りましょう。
餌の浮力が高い
餌の浮力が大きいことも原因として考えられます。
熱帯魚用の餌は水に浮くタイプと沈むタイプがあります。
特にフレークタイプの餌は浮きやすいです。
顆粒タイプの餌は浮くタイプ、沈むタイプの両方ありますが、特にメダカ用の餌は浮遊性が高いものが多いです。
そういう餌は浮力が高いので、少量でもネオンテトラの体を浮かしやすくしているかもしれません。
また、そういった水面に浮かんだ餌を食べる時、ネオンテトラは水面の餌と一緒に空気も一緒に吸い込んでしまう場合があります。
そうすると、空気が入るので当然浮きやすくなります。
ネオンテトラのような小型の熱帯魚に与える餌は、水に沈みやすく食べやすいサイズのものを選ぶようにしましょう。
あまり沈むのが早いようだと熱帯魚が食べる前に沈んでしまいますが、一度に与える量を適切にすれば、沈む前にちゃんと餌を食べてくれます。
テトラプランクトン(顆粒)のような、沈下性のある顆粒タイプの餌がおすすめです。
最後に、ネオンテトラなどの熱帯魚の逆立ち泳ぎの原因の可能性を纏めます。
- 餌を一度に大量に与えすぎている。
- 餌の浮力が高い、または餌が水に沈むのが遅い。
これを防ぐための方法は次の通りです。
- 数十秒で食べきれる量を1日に1~2回だけ与える。
- 水に沈みやすく食べやすいタイプの餌を与える。
立ち泳ぎの原因は餌であることが多いですが、病気や酸欠の場合もあるようです。
餌が原因でないと思う場合は、水質の悪化や酸素不足がないかを確認し、それらも問題ないようであれば、逆立ち泳ぎする熱帯魚を別の水槽に移す(治療薬を入れる)などして様子を見ましょう。
水槽セット
ガラス水槽、外掛け式フィルターなど水槽立ち上げに必要なものが揃ったセット。
バックスクリーンを貼るために必要なものが揃ったセット。バックスクリーンは仕上がりが綺麗な糊タイプがおすすめ。
必須用品(ろ過・エアレーション)
ろ過装置とエアレーションは静かなものを。
ろ過装置・フィルタ
静音性が高いので居住スペースに置くにも良い。交換用のバイオパックもコスパが良い。
テトラ製より若干静音性に劣るが省スペース。交換用のスリムマットは若干コスパが悪いのでまとめ買いが良い。
エアレーション用品
静音性が高いので居住スペースに置くにも良い。エアストーンはアンビリーバブルAIRがおすすめ。
メンテナンス用品
水替えと掃除はこまめに。
水替え用品
水替え時の水道水のカルキ抜き。
善玉菌で水槽底のフンや残餌などの汚れを分解。
生きた「ろ過バクテリア」で素早く生物ろ過を立ち上げる。
掃除用品
水替え時の水抜きでお馴染み。砂利などの低床を丸ごと掃除できるのでアクアリスト必須。
磁石の力で水槽に手を入れずにガラス面を掃除できる。
水温管理用品
室内に置いた水槽なら小型のヒーターで十分。水温コントローラー内臓で26℃に保つ。
水面に送風して水温を下げるクールファン。夏には必須だが、送風音が大きいので生活スペースに置いた水槽には使いづらい。
その他
エサや水槽レイアウト用の流木や石など。
エサ(餌)
顆粒タイプ。沈下性があるので熱帯魚の種類が多い水槽にも良い。
顆粒タイプ。粒が小さいのでゴールデンハニードワーフグラミーも食べてくれる。
流木・石・活着水草
ミクロソリウムは幅広い水質に対応し、非常に丈夫な水草。流木や石への活着性があり、管理しやすいのでおすすめ。プテロプス、トライデントなど種類も多い。