大人になってからピアノやバイオリンなどの楽器を始めたいと思った時、まず音楽教室に通おうと考える人は多いと思います。
楽器によっては独学で初めることもできるでしょうが、やはり音楽教室に通って適切な指導を受けることが最善の道です。上達速度が全く違いますから。
バイオリンなどの弦楽器は特にですが、独学するにはなかなか厳しいものもありますしね。
さて、「どの音楽教室に通うか」ということは「楽器を学ぶことを継続できるか」「初心者を脱するレベルになれるか」に直結してきます。
それは実際に音楽教室に長年通い(在籍し)ながら、なかなか初心者を脱せなかった私の実体験も物語っています。
この記事では、ヤマハ音楽教室、島村楽器音楽教室、そしてEYS(Enjoy Your Sound)音楽教室の3つを経験した私が、最終的に初心者を脱することのできたEYSをお勧めの音楽教室として紹介したいと思います。
私のバイオリン音楽教室の遍歴
最初に私がどのようにバイオリンを挫折してきたのか(教室選びに失敗してきたか)を話しておきます。
私がバイオリンを習おうと思ったのは今から10年以上も前です。
当時大学生だった私はヤマハ音楽教室に3年ほど通いましたが、あまり上達することなく大学を卒業しました。
その後、社会人になってから島村楽器音楽教室に3年ほど通いましたが、ここでもあまり上達することなく、仕事の忙しさなどを言い訳に辞めてしまいました。
数年の空白期間の後、EYSで学び直し始め、今に至ります。
2つのバイオリン教室それぞれで、それなりに長い期間バイオリンを学んでいたのに「初心者を卒業できないまま」に終わりました。
理由は「音楽教室に在籍していたけど通えていなかったから」「練習を楽しく感じられずサボりがちだったから」に尽きます。
当然「全て音楽教室のせい」であるわけはなく、私のモチベーション不足、研究や仕事で忙しかった環境に依存する部分も大きかったと思います。
しかし、今にして思うと「6年もやっていて初心者を脱せられなかったのはなぜか」と後悔することしきりです。
初心者を脱するためには「効果のあるレッスン」を「継続して続ける」こと。
この2つが重要であり、それには本人だけの問題ではなく、通う音楽教室も大きな要因のひとつになります。
これから音楽教室に通おうと考えている人、音楽教室に通ったはいいものの、私と同じように挫折してしまった人はこの記事を一読して頂けると幸いです。
EYS(Enjoy Your Sound)をお勧めする理由
前置きが長くなりましたが、大人が初めて習う楽器を継続し、初心者を脱するためには、音楽教室に以下の要素が必要だと考えます。
- レッスンを漏れなく受講できること
- 練習のモチベーションを維持できるレッスンであること
- 退会することなく継続できること
当たり前のようですが、私が2つの音楽教室でこの3点どれも満たせなかったように、当たり前かつ簡単に思えて実は難しい側面があります。
そして、これら満たしていたのがEYSだったので、その理由を説明しようと思います。
なお、以下は全て「個人レッスン」を前提に書いています。
どの教室もグループレッスンを実施していますが、大人の初心者にグループレッスンは辞めておいた方が無難よいと思います。
ここでは詳しくは書きませんが、大人の初心者(初めて)の人にとってグループレッスンは上達も長続きもしにくいです。
通いやすさ(レッスン日のフレキシビリティ)
まず教室への通いやすさが最も重要です。
通いやすさとは「家から近い」という距離的な話だけではありません。
最も重要なのは「レッスン日およびレッスン時間のフレキシビリティ」です。
すなわち「自分の都合のいい日、時間でレッスンを受けられること」であり、言い換えれば「レッスンをスキップする機会をなくすこと」です。
本人のモチベーションに関わらず、固定制のレッスンだと大学生なら授業やサークル、社会人なら仕事の都合で受講できないことが結構あります。
本人都合のお休みの場合、振替はできないことがほとんどです。振替できるとしても、数日前までに連絡が必要だったり、振り替えたくても講師の都合が合わなくて振り替えられないことも多いです。
ヤマハ音楽教室、島村音楽教室はどちらも曜日、時間が完全固定だったため、特に社会人になってからは突発的に残業などで行けなくなることが多く、実際には5~6割くらいしか出席できていなかったように思います。
EYSはオンライン英会話のレッスン予約のように、自分の都合に合わせてレッスンを予約するスタイルで、レッスンの曜日、時間、講師まで毎回好きなように選択できます。
また予約のキャンセルも1日前までなら何回でもできますので、レッスンを無駄にすることがありません。
講師まで自由に選べるのはも良いと思います。講師固定だと最初から自分に合う講師にアサインされるとは限りませんし、講師の都合にも左右されます。
好きな講師にずっとレッスンしてもらいたいという気持ちもあるかもしれませんが、特に初心者のうちは講師の違いでレッスンの質が左右されることは少ないと思います。
それより、とにかく1レッスンも無駄にせずに出席することの方が重要です。
この毎回予約制のレッスンスタイルをとっている音楽教室は少ないと思います。特に大手だとほとんど導入されていないのではないでしょうか。
- EYSではレッスンの曜日、時間、講師まで自分の好きなように選択して予約できる
- EYSでは予約のキャンセルも1日までなら回数無制限で可能
料金(費用)
料金(費用)も重要です。音楽教室ってお金がかかりますからね・・・。
ただ、EYSの料金は他の音楽教室に比べて格段に安いということはなく、一般的な値段です。
バイオリンを例にとると、EYSで学ぶのに必要な費用は以下の通りです。
後でヤマハ音楽教室、島村楽器音楽教室と比較していますが、1か月あたりのレッスン時間で考えれば、どこが安いどこが高いということはなく、どれも同じくらいだと思います。
また、どこの音楽教室も初回体験レッスン後の入会など条件を満たせば入会金無料や半額のキャンペーンがありますので、これも大差ないと思います。
入会金 | 13,000円 | ※条件を満たすと無料になります。 |
月謝 | 10,820~円 | ※2回(60分)/月 |
EYSでは、レッスンを平日のみに受ける「平日コース割」を選択すればさらに月謝を下げることもできます。
大学生や、平日の夜に通える社会人は平日コースを選択してもよいと思います。
なお、テキストなどは教室から勧められても買わないようにしましょう。自分が弾きたい好きな楽譜をお店で買えばいいです。
教本を使いたいなら古本屋で買ってもいいですしね。
なお、教室から勧められる教本は基礎の基礎からガッチリ丁寧に学ぶための人向けなので(要するに子供向け)、大人の初心者はつまらなくて続きません。(断言)
レッスン時間と回数
レッスン時間と回数がレッスンのフレキシビリティに次ぐEYSのお勧め理由です。
1回あたり1時間、1ヵ月に2回が基本コースです。
通いやすく、そしてしっかりと練習できる丁度よい設定だと思います。
ヤマハ音楽教室や島村楽器音楽教室などの大手は1回あたり30分、1か月に3~4回を基本コースとしています。
はっきり言って、30分では足りません。
特にバイオリンなどの弦楽器だとレッスン開始時にチューニングをしますので、それだけで5分くらい時間がなくなります。
楽器を出したり閉まったりするのにも時間を取られます。
効果のあるレッスンは30分では無理です。
1か月に3~4回の回数も通いにくさを上げてしまいます。
レッスン日が多いということは、フレックス予約制でない場合、用事などでレッスンを無駄にしてしまう機会も多くなるということです。
実際、私は炎上案件に関わっていた間は1~3カ月レッスンに全く行けなくなったこともありました。
「1回あたりのレッスン時間は1か月の予算の許す範囲できるだけ長く」が意義のあるレッスンを長く続けるコツです。
- EYSでは1時間のレッスンを月に2回が基本コース
- 30分のレッスン時間では短すぎて受講する意味がない
好きな曲から始められる
自分の好きな曲、弾きたい曲からいきなり始められるのがEYSのレッスン特徴のひとつです。
もちろん、全くの初心者であれば、最初の数回は指使いなど基礎の基礎のレッスンをすることにはなります。
しかしそのあとは自分の弾きたい曲でレッスンをすることができます。
体験レッスンの時に言われたのが「受講者の弾きたい曲が引けるようになるレッスンをする」ということ。
弾きたい曲で初心者向けの楽譜が無い場合、講師の方が耳コピで初心者でも弾けるような楽譜を起こしたりもしてくれるそうですよ。
ヤマハ音楽教室、島村楽器音楽教室の時は、いわゆる「教本」を使って延々と基礎練習の曲ばかりを弾かされました。
それって面白くないですよね。
プロになるために学びに来ているわけではないでしょうから、雑でもいいからとにかく弾きたい曲をそれなりに弾けるようになりたいという思いの人が多いのではないでしょうか。
EYSはそういう人に向けたレッスンを提供しているように感じました。
私の場合はビートルズから入りました。教本をひたすらなぞっていたレッスンに比べて格段に面白く、それが続いた理由のひとつだと思っています。
楽器プレゼントがハードルを下げる
EYSには楽器の無料プレゼントサービスがあります。
正確には入会金無料または楽器無料プレゼントのどちらを選択するかを選べるのです。
初めての楽器を学ぶときはまず楽器を買う必要があることでハードルが上がってしまいますが、無料プレゼントで手に入れてしまえばいいのでぐっとハードルが下がります。
ちなみに私は既に自分のバイオリンを持っていたので入会金無料を選びました。
EYSの入会でプレゼントされるバイオリンは実際に体験レッスンの時に弾いてみましたが、なかなか質の良いものをプレゼントしているようです。
耳の超えた上級者であれば違うかもしれませんが、習い始めるには十分でしょう。
プレゼントの楽器で練習し、数年後に中級者にレベルアップしたら新しい楽器を探してみるのもよいと思います。
3つの音楽教室の比較
さて、EYSがお勧めではありますが、近くに教室がない場合等でどうしても他の大手教室に通わざるを得ない人もいると思うので、ヤマハ音楽教室、島村楽器音楽教室、EYSの比較を纏めます。
ヤマハ音楽教室や島村楽器音楽教室が悪いわけではないので、まずは体験レッスンにいくなどして自分にあった教室を探してみてください。
ちなみに私は3教室とも体験レッスンに行ってから入りました。
ここでは「入会費」「月謝」「レッスン時間/回数」「その他」の4項目で比較しています。
なお、入会金や月謝は楽器、教室、コース(初級者、中級者)などにもよって変わりますので、実際の値はホームページや教室に問い合わせましょう。
特に入会金は春などに新規入会キャンペーンをしていることが多いので、その時に入会すれば無料または半額くらいになることが多いです。
EYS | ヤマハ | 島村楽器 | |
入会金 | 13,000円程度 | 10,800円程度 | 10,800程度 |
月謝 | 10,820円~ | 9,500円~ | 9,720円~ |
レッスン時間/回数 | 1時間/1回 2回/月 |
30分/1回 3回/月 |
30分/1回 3回/月 |
その他 | 楽器無料プレゼント 平日コース割あり |
楽器レンタルあり 施設費が必要(1,000~1600円程度) |
運営管理費が必要(1,620円~) |
おわりに
いかがでしたでしょうか。
何か楽器を始めたいと思っているからこの記事を読んでくれたのだと思います。
室内でバイオリン練習をしたい人はヤマハのサイレントバイオリンがお勧めです。
読書の習慣がある人は幸福度が高い、らしい。