【読書記録】2022年11月に読んだ新書、単行本、小説、漫画

2022年11月に読んだ新書、単行本、小説、漫画。

11月は新書3冊、小説2冊、漫画7冊でした。

継続して読んでいる漫画の新刊発売が多かった月。

Contents

新書

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世界インフレの謎
著者	渡辺努
発売日	2022/10/20

なぜ急にインフレがはじまったのか、だれも予想できなかったのか。元日銀マンの物価理論トップランナー、『物価とは何か』の著者が問題の核心を徹底考察する。

フィリップス曲線。横軸に失業率、縦軸にインフレ率を採ると右下がりの曲線が得られる。失業率が上がればインフレ率は下がり、失業率が下がればインフレ率は上がるという関係。
サービス価格はモノ価格よりも硬直性が高い。米国では硬直性の高い賃金でさえも上昇しており、これを反映してサービス価格も上昇している。
これに対して日本は賃金の硬直性が非常に高く、賃金は変化していないため、サービス価格も変化していない。
足元のインフレ率とGDPから望ましいインフレ率を実現するたえの金利水準を割り出す公式がテイラールール。2020年以降を見ると乖離している。
需要サイドの施策である金融引き締めは正統派の処方薬と呼ばれる。供給サイドの施策である賃金凍結や価格転嫁の禁止は政府が直接制御するもので異端派の処方箋と呼ばれる。

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どうすれば日本人の賃金は上がるのか
著者	野口紀雄
発売日	2022/9/9

いまや、他の先進国と比べて、賃金の安い国となった日本。「物価は上がるのに、賃金が上がらない」現状は、私たちの生活をじわじわと追いつめている。どうすれば、この状況から脱することができるのか？

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悪い円安良い円安なぜ日本経済は通貨安におびえるのか
著者	清水順子
発売日	2022/11/9

2022年初頭から急速に進行した円安は、なぜ「悪い円安」となったのか。また、為替介入に効果はあるのか。貿易収支、資源価格、日本企業の為替リスク管理など様々な側面から解き明かす。そのうえで、円安を、政府・企業・個人が行動や発想を変える構造改革の好機ととらえ、最大限に生かす方策を探る。

2000年代以降、円相場も原油相場も乱高下してきたが、円安と資源高の時期が重なったのは今回が初めてである。
輸出額が2007年に約80兆円でピークを迎えた後で減少傾向になるのに対して、輸入額は2009年に大きく落ち込んだ後はずっと上昇傾向にあることに注意すべきである。
一国の中長期的な対外資産の水準と経常収支の赤字または黒字の議論として「国際収支の発展段階説（1～6段階）」がある。
ほぼ100％を円建て取引で輸出している東京エレクトロンは為替感応度のアンケートで「影響を受けず」としている。
直近の動きを見てみると、購買力平価自体はまだ下降トレンドが続いているが、現在の為替レートが消費者物価指数で割り引かれた購買力平価よりも円安になっている。
1万通貨で運用した場合の1日あたりのドル買いスワップは、2022年初めは10円程度だったのが、9月には100円と約10倍になっている。