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【読書記録】2021年7月に読んだ本の要点メモと小説、漫画の一言感想。

【書籍レビュー】2021年7月
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2021年7月に読んだ本について。

  • 書籍は付箋を貼った要点メモ
  • 小説、漫画は感想を一言

7月は書籍6冊、小説2冊、漫画5冊でした。

書籍

グーグルに学ぶディープラーニング
著者 日経ビッグデータ
発売日 2017/1/26
個人評価 初心者向け

ディープラーニングは人工知能、機械学習と何が違う? Googleの先進事例から日本企業による身近な業務改善、未来の新ビジネス創造から現業務の改善まで。

  • 2017年1月発売なので少し古いが、ディープラーニングの取っ掛かりや初心者には全体像を知る書籍としておすすめ。
  • Googleでは「Vision API(画像)」「Speech API(音声のテキスト変換)」「Natural Language API(自然言語処理)」「Translate API(言語翻訳)」のAPIを公開。
  • ブレインパッド、JSOLが共同でTensorFlowのユーザグループを立ち上げた。
コロナ後を生きる逆転戦略
著者 河合雅司
発売日 2021/6/18
個人評価 分かりやすい

コロナ禍を生き抜くには、今までの常識を一切捨てて「戦略的に縮む」しかない。

  • 長寿命化が人口減少を隠し、少子化を隠してきた。
  • コロナ禍で訪日外国人が9割消えたが、年間GDPは0.8%減にしかならない。日本は内需の国。2017年度の貿易依存度は28.2%で先進国の中で低水準。
  • 大量生産、薄利多売という量的拡大による成長モデルは、人口が増えていくという前提に立っている。
  • 2020年、女性の2人に1人が50歳以上になり、2024年、国民の3人に1人が65歳以上になる。2026年、認知症患者が700万人規模になる。
  • 耐熱バーコードのYSテック、超精密鏡面加工技術のティ・ディ・シーなどは世界シェア100%。水族館向けアクリルパネルの日プラは70%。
  • Panasonicは2021年にAIによる製品需要や納期予測ソフトの米ブルーヨンダーを買収合意。ソフトバンクとトヨタは2018年にMaaSを目的とするモネ・テクノロジーを設立。
  • 日本の1人当たりの労働生産性は先進国で最下位でアメリカの6割。
  • 65歳以上が総人口に占める割合が21%を超えると「超高齢化社会」と呼ばれるが、2021年の日本は28.7%にもなる。世界平均は9.6%である。
  • 高齢者雇用によって若い社員の賃金上昇カーブが下げられる。ポストが空かないため、若い世代の昇進を妨げて若い世代の薄給の原因になりうる。
  • リカレント教育は教養を身に着ける生涯学習の意味合いが強いが、リキリングは今までなかった仕事に向けて必要なスキルを身に着けること。
イーロン・マスクの次の標的
著者 浜田和幸
発売日 2021/7/1
個人評価 既知は多かったが面白い

時代は「IoT」から「IoB」へ。猿が脳波だけでゲームをする動画が世界に衝撃を与えた。イーロン・マスク率いるニューラリンクが公開した動画である。

  • イーロン・マスクはテスラ(電気自動車)だけではなくスペースX(宇宙開発)、ソーラーシティ(太陽光発電)、ボーリング・カンパニー(地下トンネル)、ニューラリンク(AI、IoB)など多くの企業を立ち上げている。またオープンAIにも出資。
  • マスクのビジネス戦略は敵を作り、敵と戦うことで関心を呼ぶ。
  • TALOS(Tactical Assalt Light Operator Suit)。戦術的攻撃用軽量オペレーションスーツ。米特殊作戦群が主導したパワード・スーツ。
  • V2K(Voice-to-Skull)。音声を頭蓋骨に直接送信する仕組み。Voice of God Weaponと呼ばれ、イラク戦争で米軍により使われた。
  • ディープマインドは「天才的ゲームプレイヤー」と呼ばれるデミス・ハッサビスCEOの元で発展した。ハッサビスはグーグルのレイ・カーツワイル率いる未来創造チームに所属している。
  • フェイスブックは2019年に非侵襲性神経インタフェースのスタートアップであるCTRラボを買収。意識を使ってコンピュータなどを操作する技術で、体内埋め込みではなくウェアラブル。
  • 排ガスを出さない電気自動車は地球に優しいと謳われるが、リチウムイオン電池を製造するにはレアメタルのリチウムの発掘には大量の水と化石燃料が必要。
  • これまでの軍事予算はロッキード・マーティンやレイセオンなどハード面に振り向けられていたが、これからはAIなどのソフト面に向かう。
  • テスラ社のバッテリはPanasonicとテスラが共同設立したギガファクトリー1で製造してきた。しかし上海のギガファクトリ―3では韓国のLGが供給することになった。
  • グーグルはIoBに積極的で、2021年に米フィットビットを買収した。同社はウェアラブルデバイスのパイオニアで、フィットネストラッカーというスマートウォッチで成長。
  • ファイザーやモデルナは大統領選に多額の献金をしてきた。ファイザー元副社長はワクチン接種には意味がないと発言した他、安全性の疑念についても言及。
たちどまって考える
著者 ヤマザキマリ
発売日 2020/9/8
個人評価 途中で飽きた

パンデミックを前に動きを止めた社会。世界を駆ける漫画家・ヤマザキマリもこれほど長期間家に閉じこもり、自分や社会と向き合ったのは初めてだった。

  • マルクス・アウレリウス・アントニヌス。五賢帝の最後の一人で映画「グラディエーター」で悪徳皇帝コモドゥスの父として登場した人物。この時代に天然痘のパンデミックがあった。
  • 「日本の場合、形で見える崩壊でなければ史実として残らない」とはコロナ関連のテレビ番組で共演した歴史学者の磯田道史さんの言。
  • 「ゴッドファーザー」は「人間の習性を学ぶ教科書」のような映画。日本のカフカと称される安部公房(あべこうぼう)の小説「方舟さくら丸」や「死に急ぐ鯨たち
  • もっとも言語を教えるのが難しい外国人が日本人。文法を間違えまいと慎重になりすぎて、なかなかしゃべろうとしない。そのため習得率が下がってしまう。
  • 子供より世間体が優先されることは日本社会ではしばしばある。
人工知能と経済の未来
著者 井上智洋
発売日 2016/7/19
個人評価 分かりやすい

AIが発達すると、2030年以降には人口の1割しか働かない世界が有り得る!?

  • アメリカで自動車が人口の50%まで普及するのに80年以上、テレビやビデオは30年ほど、携帯電話は10年ほど。ディフュージョン(普及)の期間は短くなっていく。
  • シンギュラリティはもとは数学や物理用語。物理学では物理法則(一般相対性理論)が通用しない特異な点のことで、ブラックホールの中にあると考えられている。
  • レイ・カーツワイル自身、永遠に生きる気マンマンで、1日に250錠ものサプリメントを飲んでいる。最近100錠に減らしたらしい。
  • 線虫のC・エレガンスの神経系は全脳エミュレーションされていて、全てのニューロンとシナプスは完全に明らかにされている。神経系の全ての配線を表した図面のことを「コネクトーム」という。C・エレガンスは唾液から癌の有無を検出するのにも使われる線虫。
  • 肩車効果とは、既に存在する技術を参照して新たな技術の発見が容易になる効果。取り尽くし効果とは、簡単な発見はすぐに為し得るので、イノベーションが進むにつれて、新たなアイディアの発見が難しくなっていくこと。
  • 工業では技術進歩が速く、サービスでは技術進歩が遅い。
  • 金利がゼロに近いにも関わらず、民間銀行から企業への貸し出しが増大しないためにお金が市中に出回らず、マネーストックが増大しにくい状況では、伝統的な金融緩和策は効果を減らしてしまう。
  • 第一次産業革命のラッダイト運動になぞらえ、AIが雇用を奪うなどとしてネオ・ラッダイト運動が行われている。
本当にわかる心理学
著者 植木 理恵
発売日 2010/2/26
個人評価 知識の再整理に役立った

心理学の基礎から応用までを解説。研究結果をエビデンスとして示しながら身の回りで応用可能な心理学を解説。心理学の実践的な知識と体系が身につきます。

  • リンゲルマンの綱引き実験。集団のサイズが大きくなると人は手抜きをする。
  • 初頭効果が起きるのは、人には確証バイアスがあるから。各章バイアスとは、先入観などに基づいて自分に都合のいい情報だけを集め、反するような情報は軽んじる現象。最初に自分のことを紹介する時は、長所や得意分野だけを話す方が得策。
  • 嫌悪的なトラウマが無力感をもたらすのではなく、自分の頑張りでそれをどうすることもできない、と感じた時に無気力になっていく。努力が無効であるという経験が生み出す無気力状態を「学習性無効力感(learned helplessness)」という。
  • アンダーマイニング現象。報酬を与えるなど外発的動機付けによって動機付けが低減する現象。過正当化効果とも呼ばれる。報酬を与えることで、かえって物事への関心を失ってしまう。
  • 情報と情報をこじつけて意味を持たせることを「記憶の精緻化」といい、記憶力は格段に上がる。
  • 意欲に関する考え方として「達成志向行動=動機×期待×価値」があり、どれかひとつでも0になると、達成志向行動もゼロになる。また「達成志向行動=成功近接傾向-失敗回避傾向」の考え方もある。

小説

屍人荘の殺人
著者 今村 昌弘
発売日 2019/9/11
個人評価 楽しめなかった

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と明智恭介は、曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子とペンション紫湛荘を訪れる。しかし想像だにしなかった事態に見舞われ、一同は籠城を余儀なくされた。緊張と混乱の夜が明け、部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。

  • 細菌テロによるゾンビ襲来と、その最中に仲間内で行われる連続殺人という内容。ミステリ要素も謎解きもあるが、どちらかというとラノベ風が強い感じ。
  • ゾンビ襲来は良いとして、その状況での彼らの行動は理解できない・・・。
AX アックス
著者 伊坂 幸太郎
発売日 2020/2/21
個人評価 途中でダレた

最強の殺し屋は――恐妻家。 殺し屋シリーズ!

  • グラスホッパー」や「マリアビートル」に連なる殺し屋シリーズ。
  • 短編連作みたいな作りで、最後の結末も含めてこじんまりしていた感じ。
  • 適当に読み進めて適当に読み終わってしまった。

漫画

薬屋のひとりごと(11巻)
著者 倉田三ノ路、日向夏
発売日 2021/6/18
個人評価 セリフ回しが良い

新たな依頼人は皇帝、そして皇太后。新たな謎も動き始める。

  • サンデーGXコミックス版の11巻。
  • 薬屋のひとりごとは2種類のコミカライズがあり、もう1つはビッグガンガンコミックス。
  • サンデーGXコミックス版はビッグガンガンコミックスよりストーリーが先行している。
  • 絵はビッグガンガンの方が好きだが、セリフ回しはサンデーGX版の方が好き。
幼女戦記(22巻)
著者 東條チカ、カルロ・ゼン
発売日 2021/6/25
個人評価 相変わらずの情報量

疾風怒濤の勢いで南方大陸に蔓延る自由フランソワ共和国を追い詰めた帝国軍南方大陸派遣軍団。その心臓たる将軍、ロメールは二〇三大隊をも巻き込んで次々と型破りな軍事行動を敢行し…?

  • 早くも22巻。相変わらずコミックスの刊行ペースが早い。
  • 巻末ではルーシー連邦の参戦が示唆された。合衆国の参戦が待たれる。
出会って5秒でバトル(17巻)
著者 はらわたさいぞう、みやこかしわ
発売日 2021/7/12
個人評価 面白くなってきた

《厄災》編、ついに完結――!!この選択は、自分への証明。

  • 万年青の正体というか過去も明らかになった。
  • だんだんとゲームの背景も明かされつつある。
転生したらスライムだった件(18巻)
著者 川上泰樹、伏瀬
発売日 2021/7/8
個人評価 早く続きを読みたい

ベニマル率いるテンペスト軍は、獣王国・ユーラザニアの三獣士らと共にそれぞれの戦場で戦いを繰り広げていた。一方リムルは「魔王達の宴(ワルプルギス)」で遂に宿敵・クレイマンと対峙。

  • 十大魔王が全員登場。
  • クレイジーピエロクレイマンが格好いい。
FX戦士くるみちゃん(1巻)
著者 炭酸だいすき、でむにゃん
発売日 2021/7/21
個人評価 絵が可愛い

ゆるふわJDたちの、ちょっとキケン(!?)なお金稼ぎのおはなしですっ!楽してお金儲けをしたいすべての人へ送る、心臓ゆさぶる女子大生・FX・コミックス!

  • 女子高生がFXにハマるという、ヤバさしか感じない作品。
  • 作画がとても可愛いので、次巻以降も期待。
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