アコースティックのバイオリンはピアノ並みに音量が出ますから、都会のワンルームに住んでいると練習に困ります。
たまにならスタジオやカラオケボックスでもいいんですけど、毎日の練習となると・・・やはり夜中でも自分の部屋で練習できる環境が必要。
バイオリンなら消音機(ミュート)という選択肢を思いつきますが、金属ミュートを使っても結構な音が出ます。
それにミュートを付けると、音がやっぱり気持ち良くない。
ということで、私の使っているヤマハのサイレントバイオリンを紹介します。
東京のワンルームで使っていますが、お隣から苦情が来たことはありません!
サイレントバイオリンという名前はヤマハの登録商標であり、この名前を冠したバイオリンは消音性に特化しています。
室内での練習を考えたとき、エレキバイオリンという選択肢も頭に浮かぶと思いますが、エレキバイオリンは消音を目的としたバイオリンではないため、やはりある程度は生音が出ます。
もちろんアコースティックのバイオリンに比べれば圧倒的に音は小さいのですが、都会で壁の薄いワンルームマンションだと隣に音が漏れてしまうかもしれません。
私の下手な演奏が聞かれてしまう・・・という恥ずかしさよりもご近所トラブルに発展するリスクの方が嫌ですね。
サイレントバイオリンの音量は、私の体感的に部屋でテレビをつけているときの音量と同じくらいです。
アコースティックバイオリンの生音の音量、ミュートを付けた場合の音量、サイレントバイオリンの音量はだいたい以下くらいかと思います。もちろん演奏方法によっても変わります。
ちなみにデシベルとは音量の単位で、ピアノの音量が90デシベル前後、室内でのテレビの音量が60デシベル前後ほどだと言われています。
ワンルームアパートで練習する場合、60デシベルほどに抑えられれば苦情が来ないレベルといったところでしょうか。
アコースティックバイオリン(ミュートなし) | 77~80デシベル |
アコースティックバイオリン(ゴム製ミュート) | 72~75デシベル |
アコースティックバイオリン(金属製ミュート) | 61~65デシベル |
サイレントバイオリン | 58~60デシベル |
アコースティックバイオリンでも金属製ミュートを付ければ、かなりの消音効果があります。
しかし強制的に音を抑えるためにバイオリンに負荷がかかりますし、弾いていて感覚的にも音的にも気持ちよいものではありません。
毎日の練習に金属製ミュートというのは、私には難しいものでした。
サイレントバイオリンで練習することにも賛否はあります。
アコースティックバイオリンと比べると重さも形も違いますので、サイレントバイオリンだけに慣れてしまうのも困りものだからです。
特に子供に習わせる場合、できればアコースティックバイオリンで習わせてあげた方がいいと思います。都会の防音が弱いマンションだと難しいかもしれませんが・・・。
なお、サイレントバイオリンの音量比較はYoutubeにたくさんありますので、参考にしてみてください。
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