スマートフォンでの家電の音声操作が流行っていますが、それよりもまず先に導入したいのが「スマートロック」です。
スマートロックのセサミ(SESAMI)は、自宅のドア鍵に取り付けるだけでオートロックにすることができます。
また、帰宅時に自動でドアロックを解錠したり、ドアの前でスマートフォンをノックすることで解錠したりなど、ドアのロック/ロック解除を便利に変えるガジェットです。
この記事ではスマートロックのセサミ(SESAMI)の機能や設定方法を紹介します。
セサミ(SESAMI)で出来ること
スマートロックのセサミ(SESAMI)を使えば、スマホでのドア解錠だけでなく、オートロック、手ぶら解錠、音声操作でのドアロック/ロック解除などが可能になります。
取付方法は付属の両面テープ(綺麗に剥がせるので賃貸でもOK)でドアのロック(サムターン)に取り付けるだけ。
スマートフォンからの操作はタップするだけで、LOCK⇔UNLOCKを切り替えることができます。
もちろん、セサミを取り付けた後も、従来のカギはそのまま使うことができます。
オートロック
ドアが開いて閉まった後、約10秒後に自動でドアをロックします。
鍵を閉め忘れることがなくなりますし、子供や荷物を持って外出する時にはわざわざ鍵を閉める必要がないのでかなり便利になります。
オートロック式ではないドア鍵を使っている場合、これがスマートロックを導入したい理由のNo.1ではないでしょうか。
手ぶら解錠
物理鍵を使わない「手ぶら解錠」には2種類あります。
セサミ(SESAMI)が帰宅したことを感知して解錠する「自動解錠」とドアの前でスマホ(現在のところiOSのみ対応)をノックすることで解錠する「ノック解錠」です。
自動解錠
自動解錠は自宅の位置情報を登録しておくことで、自宅に近づいた時に自動解錠が出来るようにセサミが準備をしてくれます。
スマートフォンの地図情報でおおよその現在地を把握し、ドアの近くに来るとBluetoothで帰宅を感知するため、帰宅するまで解錠はされません。
ドアの前に立つと、セサミとスマートフォンがBluetoothで接続され、ドアが自動で解錠されます。
ドアの前に立った後、解錠されるまで(セサミとスマホが繋がるまで)5~10秒ほどは必要で、それが少し億劫ではありますが、カバンから鍵を取り出す手間を考えれば許容範囲だと思います。
ただ・・・改善は期待したいところです。
子供を抱いている時や、買い物帰りで荷物を持っている時には、鍵を出す手間、解錠する手間が省けるのでかなり便利に感じるはずです。
ノック解錠
ドアの前に立った後、(セサミとスマホが繋がった後)スマホをノックすることで解錠されます。こちらも自動解錠と同じく、5~10秒ほど待ってからノックをする必要があります。
手ぶら解錠はどちらもドアの前で数秒間ほど立ちっぱなしになってしまうのが難点といえば難点です。(不審者に思われてしまいかねない・・・)
音声操作
セサミ(SESAMI)はGoogle Home、Amazon Echo(Alexa)などと連携させることで、音声による操作が可能になります。
あまり音声でドアをロック/ロック解除したい場面は少ないかもしれませんが、友人などの来訪時に玄関まで行かずにロックを解除したい場合には便利かもしれません。
ドアロックは音声のみで可能ですが、セキュリティ上、ドアロックの解除はドアの解錠を呼びかけた後、登録した4桁の番号を音声で伝える必要があります。(4桁の番号が漏洩しないように注意)
また、Google HomeもAmazon Echoも、登録した人間の音声しか認識しないように設定しておいた方がよいと思います。
誰の音声でも応答する設定だと、外から郵便受けを開けて大声で叫ばれると解錠されてしまう恐れがあります。
当ブログ的には、セキュリティの面からセサミの音声認識はOFFにしておくのが良いと思います。
その他便利機能
ゲストのドアロックの解除を可能にする
友人などに一時的(時間帯指定も可能)に使えるカギを発行して送付し、セサミへのアクセスとロック解除を可能にすることができます。
ホームパーティをする場合などに使えると思います。
インターネットからドアロック/ロック解除を行う。
Wi-Fiアクセスポイントをセサミと繋げることで、離れた場所からでもインターネットを通してセサミを操作することができます。
また、離れた場所からでもドアのロック状態を確認することが可能です。
閲覧機能と通知機能
ドアのロック/ロック解除時にスマートフォンへ通知をすることができます。また、ロック/ロック解除の履歴もスマートフォンから確認できます。
子供が学校から帰宅したことなども、ドアのロック履歴と通知から知ることができます。
締め出し対策
スマートロックを利用する場合、気になるのが「締め出されてしまうことはないか」だと思います。考えられる締め出し理由と対策を紹介します。
ただ、従来の物理鍵は、使わないまでもカバン等に常に入れて持ち運ぶようにしましょう。そうすれば、万が一のことがあっても締め出されることはありません。
スマートフォンを忘れた場合
スマートフォンを忘れて外出してしまったり、逆にスマートフォンを忘れて帰宅してしまったり場合、オートロックで施錠されてしまうため、家に入れなくなってしまいます。
家族がいる場合は、家族のスマートフォンから遠隔で操作してドアロックを解除してもらうことができます。電話は公衆電話を使うか、どこかで借りましょう。
セサミ(SESAMI)のバッテリーが切れた場合
セサミのバッテリーは1年以上(500日ほど)持ちますし、電池の残量はスマートフォンに表示されるため、電池切れの心配はまずありません。
バッテリー残量の表示が少なくなってきたら電池交換をしましょう。
両面テープが剥がれて落下した場合
両面テープは2㎏程度の重さまで耐えられるものであり、セサミの重量は100gちょっとなので重量による落下はあまり考えられません。
両面テープの粘着力は経年劣化するので、2~3年に1回は交換すると安心です。
綺麗に剥がせるタイプの両面テープなので、簡単に交換できます。セサミに予備テープも入っていますが、同種の両面テープはホームセンターや100円均一で買うことができます。
セサミ(SESAMI)の設定方法
セサミ(SESAMI)をドアの内側のサムターン(ドアロック)に取り付けます。
そのままではサムターンに届かない場合、付属のアジャスターで調整します。サムターンにセサミがスポッとハマる位置をアジャスターの穴の位置で調整します。
セサミの背面もしくはアジャスターの背面に付属の両面テープを貼り、サムターンにぴったりはまるようにセサミをドアに取り付けます。
いきなり両面テープで貼らず、まずはドアに押し当ててみて、セサミのサムターンがスムーズに回転してドアのロック、ロック解除ができるか確認しましょう。
かなり細かく調整しないと、スムーズにサムターンが回転しません。回転途中で止まってしまったり、無理やり回そうとして壊れたりしないように、貼り付け前の取付位置は慎重に決めます。
両面テープで貼り付ける前に、スムーズに回転する位置が決まったらマスキングテープやビニールテープで取付位置に目印を付けておきましょう。
上と左にテープを貼って目印を付けておくと取付時にずれることはないと思います。
なお、両面テープは予備があるので貼り直しは可能です。
あとはスマートフォンアプリにセサミ(SESAMI)アプリをインストールして、セットアップすれば完了です。設定方法は難しくないですが、分からない場合はこちらを参照してください。
次にWi-Fiアクセスポイントの設定です。
Wi-Fiアクセスポイントは別売りなので、外出先などからインターネット経由での操作をしたい場合や、Google HomeやAmazon Echo(Alexa)などから音声での操作をしたい場合以外は不要です。
Wi-Fi-アクセスポイントの設定はこちらを参照してください。
2.4GHzのネットワークでしか接続できないため、5GHz等を使っている場合も、一時的にスマートフォンが接続しているネットワークを2.4GHzのネットワークに変更して設定を完了させてください。
設定後はWi-Fiアクセスポイントは2.4GHzで繋がるため、スマートフォンを5GHzのネットワークに戻しても問題ありません。
Amazon Echo(Alexa)と接続し、音声から操作をしたい場合はこちらを参照してください。
Google Homeと接続し、音声から操作をしたい場合はこちらを参照してください。
読書の習慣がある人は幸福度が高い、らしい。