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G検定とは。ディープラーニングの資格試験。難易度、合格基準、合格率は?

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G検定に合格しましたので、G検定について簡単にまとめたいと思います。

G検定とは。難易度、合格基準、合格率は

G検定は日本ディープラーニング協会が主催するディープラーニングの基礎知識を証明する資格試験で、2017年12月16日に第1回が行われてから年に3回実施されています。

G検定はジェネラリスト(一般)向けの試験で、ひとつ上にスペシャリスト(エンジニア)向けのE検定もあります。

人口知能や機械学習のニーズが高まる中、今後ますます注目度、重要度が増していくだろう資格です。

G検定の合格に向けた学習法と戦略はこちらにまとめました。

G検定合格までの勉強方法。公式テキストと問題集をやり込む。学習時間は50時間。G検定に合格しましたので、勉強方法を公開します。 最低限、公式テキストと公式問題集を完璧にやれば合格できると思いますが、プラスアル...

G検定とは

G検定は、ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する試験です。

機械学習の基本的な背景知識やディープラーニングの基本的なアルゴリズムに対する知識が問われます。

情報書技術者試験における基本情報技術者試験のように、初歩の初歩、基本レベルを問う試験です。

試験概要

出題範囲は広く浅く、です。

基本的には、公式テキストと問題集を完璧にしておけば合格点には達すると思います。

また、G検定は自宅からインターネットで受験します。

試験中の調べ物やインターネット検索も可能ですので、分からない問題はGoogle検索などで試験中に調べることができます。

※G検定はGoogle検索検定だった、みたいな揶揄もされていたり。

受験資格

受験資格に制限はないので、誰でも受験できます。

実施概要

試験時間 120分間
問題形式 知識問題(多肢選択式・220問程度)
受験形式 オンライン実施(自宅受験)

試験時間は120分間です。

自宅のPCを使いインターネットで受験するので、開始と同時に残り時間がカウントダウンされます。

時間切れになることも多いので、分かる問題は即答し、分からない問題はあとに回して飛ばすことも必要です。

試験内容は、知識問題が選択形式で220問程度です。

人工知能、機械学習、ディープラーニングの基礎知識と、行列計算や微分計算などの数学問題も数問出題されます。

年に3回実施され、2020年の実施日は下表のとおりです。

1回目 2020年3月14日(土)
2回目 2020年7月4日(土)
3回目 2020年11月7日(土)

受験費用

受験費用は下表のとおりです。少し高めですね。

なお、2020年の2回目だけ、特別に半額になりました。

一般 12,000円
学生 6,000円

出題範囲

出題範囲はシラバスで示されます。

人工知能(AI)とは(人工知能の定義) 人工知能をめぐる動向
人工知能分野の問題 機械学習の具体的手法
ディープラーニングの概要 ディープラーニングの手法
ディープラーニングの研究分野 ディープラーニングの応用に向けて

公式テキストと公式問題集をやりこんでいれば、基礎的な知識は網羅できます。

ただし、公式テキストと公式問題集からの出題は60%程度で、40%程度は最新の技術動向や人工知能に関する法律などから出題されます。

例えば自動運転に関する法律の制定状況などはテキストや問題集にほとんど載っていないですが、試験ではかなりの問題数が出題されました。

他にもテキストでは基本的なディープラーニングのアルゴリズムしか載っていないですが、さらに踏み込んだ発展的な内容も出題されます。

これらを網羅するのは難しいので、試験中にGoogle検索しながら回答するか、いっそ諦めて飛ばしてしまいましょう。

まずは公式テキストと公式問題集を100%正解できるように準備し、その他はGoogle検索をしながら回答するのがよいでしょう。

60%を即答できるように勉強しておけば、他を調べながら回答する時間を確保できます。

推薦図書もありますが、あまり役には立たないというのが実感です。

テキストに入る前の取っ掛かりが欲しい人は、以下の書籍がおすすめです。人工知能、機械学習、ディープラーニングの歴史と基礎背景が分かります。

もちろん、日ごろからディープラーニングに関する技術動向に敏感になり、主流になっている最新のアルゴリズム等を理解しておくのがベストではありますが。

JDLAではG検定、E検定向けの学習コンテンツも紹介されています。時間に余裕があればこれらも見てみるとよいでしょう。

難易度

情報系の資格試験としては、難易度は簡単な部類です。

公式テキストと公式問題集をやりこんでいれば、合格点には達すると思います。

ただし、先述したように40%ほどは最新動向などを加味した出題になるので、全てを網羅するのは難しいです。

公式テキストと公式問題集の問題であれば即答できるようにしておき、その他の問題はネット検索しましょう。

少し調べただけでは正解にたどり着けそうもない問題(アルゴリズムの根幹など)は思い切って捨ててしまいましょう。

ネット検索が可能な試験なので、時間との勝負にもなります。

合格ラインと合格率

合格基準となる点数は公表されていませんが、だいたい60%程度の正答率くらいとされています。

合格率は、毎回50%~60%程度です。

情報処理技術者試験の高度試験などと比べると、かなり高い合格率です。

最新の技術動向や法律に関する出題もあるため、テキストや問題集だけを勉強しても100点は取れませんが、合格することを目的とすれば難易度は高くありません。

回を重ねるごとに受験者数が増えています。合格率が上がると難易度が上げられる可能性もあるので、早めに取得しておくと良いと思います。

上位資格のE検定とは

E試験はエンジニア向けの資格試験で、G検定の上位試験になります。

ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識を有しているかを認定するものです。

ディープラーニングを業務で使う人、転職の強みにしたい人は、E検定の方がG検定よりも有力です。

E検定には受験資格があり、 JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることが条件です。なお、G検定を取得していなくても受験できます。

認定プログラムは各種あります。教育訓練給付制度を利用すれば、受講費の一部が返還されますので利用をお勧めします。

ディープラーニングをより実践的に学ぶには、オンライン動画学習サイトのUdemy
がお勧めです。

実際にプログラムコードを書いて動かしながらハンズオントレーニングができるため、テキストでの学習よりも遥かに効率的に学ぶことができますよ。

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