日本社会の中で学生、社会人を問わず『TOEICでハイスコアを持っていること』のメリットは絶大です。
民間の語学検定を大学入試に使おうという話もありますし、TOEICのスコアに応じて報奨金を出す企業も多くあります。
正直なところ、TOEICでいくら高得点を取っていてもそれが『使える英語力』の証明になるとは思えないのですが、メリットが大きい以上とりあえず高得点を取っておくに越したことありません。
TOEICは『頻出の問い方』と『解答テクニック』を抑えていけば機械的にある程度の得点までは到達できます。
身も蓋もない話ですが、『実用レベルの英語力』がなくても『TOEICでのハイスコア』は可能です。
ということで、この記事では『TOEIC600点の壁を突破するにはこれだけやっとけ』ということを紹介しようと思います。
昔からどの職場でも『どうやったらTOEICでそんなに点とれるの?』と相談されるのですが、600点を超えていない人にはいつもこれを勧めています。
ちなみに、私のスコアは900点前半ですが実用レベルではせいぜい日常会話が必至にこなせる程度で映画も日本語字幕なしでは理解できません。
ニンテンドーDSのTOEIC学習ソフトで学ぶ
この記事でお勧めする教材は『ニンテンドーDS』のゲームソフトです。
TOEIC600点の壁を突破するのにあれやこれやと参考書や教材に手を出す必要はありません。
一時期流行した『ニンテンドーDSのゲーム』だけで十分です。
最近はトレンドではなくなりましたが、2013年くらいまではニンテンドーDSで『脳トレ』とか『学習』のソフトが流行っていたのです。
英語だけでなく、歴史とかことわざとか色々ありました。
TOEIC対策用のソフトも出されていて、当時の私はこれだけで600点の壁を突破しました。
正直、700点後半~800点前半くらいまでは、これらのソフトだけでも行ける気がします。
ただまず最初に断っておきたいのですが、お勧めしているソフトはとても『古い』です。
TOEICは2016年5月29日から新形式問題を導入し、問題構成が少しだけ変更になりました。
この記事で紹介している教材はそれ以前のものなので、新形式の問題は含まれていません。
ですが、十分に今のTOEIC対策としても有効です。
そもそもTOEICの目的やレベルが変わらない以上、本質的には同じなのですから。
本当は新しいソフトが発売されているのならそれを紹介したいですし、自分自身も使いたいのですが、残念ながら近頃はそういうゲームは出ていないようです。
ブックオフを覗いて売っていれば、そこで買うのもいいと思いますよ。
一応『TOEIC新形式』の紹介もしておくと、さほど大きな変更ではありませんが、比較的大きな変更点は次のようなものです。
どれもこの記事で紹介するソフトで基礎を身に着けていれば対応できます。
- 3名で会話する設問が追加
- 図や表と関連付けて解答する設問が追加
- 問題文の穴埋めに単語だけでなく『文章』を選択させる設問が追加
- チャット形式(LINEみたいな)で複数人が会話する問題文が追加
- 3つの関連する文書を読んで解答する問題文が追加
ニンテンドーDSのお勧めTOEIC学習ソフト
この記事では2つソフトを紹介しますが、どちらかひとつで十分ですので、そのひとつをやりこむことが大事です。
400点~500点くらいの人はひとつ目、500点~600点くらいの人はふたつ目がお勧めです。
ひとつめは『TOEIC(R) テスト公式DSトレーニング』です。
TOEICを主催する『IE Institute』が発売した『公式』なTOEICトレーニングのためのソフトです。
TOEIC公式問題集2冊(当時のですが)から問題を収録しています。
- パート別に集中トレーニングをする
- 全パートから数問ずつ抜き出してトレーニングをする
- 単語だけを集中して覚える
一問一答形式なので、問題に解答したあとすぐに解説を確認することができます。
問題文と解説を上下の画面に表示するので、非常にスムーズに学習を進めることができます。


解説は正解した問題、間違った問題のどちらもしっかりと読みましょう。
問題文、解説を覚えるくらいに繰り返すことが肝要です。
ふたつめは『TOEIC(R) TESTスーパーコーチ@DS』です。
TOEIC®テストのカリスマトレーナー早川幸治氏(ニックネームはJay)が監修したソフトです。
TOEICの出題形式を分析し、効果的に学習ができるように考えられたオリジナル問題で構成されています。


TOEICスコアレベルごとにトレーニングが用意されているので、自分の該当するレベルのトレーニングをやりましょう。
進め方としては次の順番でやるのがお勧めです。
- 自分のレベルのトレーニング
- 自分のレベルより下のトレーニング
- 自分のレベルより上のトレーニング
TOEICは『取れる問題を確実に取る』ことが得点アップの点で重要なので、難しい単語を覚えるより簡単でも出題頻度の高い単語を覚える方が効果的です。
『TOEIC600点の壁を突破するには』というタイトルですが、この2つのソフトをしっかりやりこめば、800点くらいにまで到達すると思います。
ただ今600点以下の人がいきなり700点、800点と目標を掲げると挫折してしまうかもしれないので、まずは600点超えを目標にして、このソフトを4~5回繰り返しましょう。
それで600点は超えてくると思います。
そのあとでさらに6~10回繰り返し、ふたつめのソフトも自分のレベルより上のトレーニングまで完了させれば、700点、800点と上がっていくと思います。
800点を超えたあたりから書籍での勉強も必要になってきますが、それはまた別の記事で紹介することにします。
とにかく、自分の実経験も含め、このソフトだけ(ひとつめだけでも)600点は十分超えられます。
TOEICの過去問も1回は解いておく
もしTOEICを1度も受験したことがなければ、実際にTOEICを受験する前に過去問を1回分だけ解いておきましょう。
書店で1番安い過去問集を買うか、なんならブックオフで買いましょう。
ブックオフで買うときは、2016年以降の新形式の過去問を選ぶのを忘れないようにしてください。
TOEICには『慣れ』も必要です。
時間を計り、本番と同じように過去問を解いて慣れておきましょう。
制限時間内で、自分がどこまで解き進めるかを知っておくことが大切です。
最後にアドバイスですが、時間が足りずに最後まで解き切れないからといって、カンで残りの答案を埋めるようなことはしないでください。
そんな確率の低い作業で時間を潰すより、1問でも多く考えて正答に近い選択肢を塗りつぶす方が得点につながります。
TOEIC600点の壁は高くありませんので頑張りましょう。